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一流のすごさ(棋士編)

こんばんは

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みなさん、羽生(はぶ)善治さんをご存知ですか?

 

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羽生さんは、日本を代表するプロ棋士(将棋のプロプレイヤー)で、

なんと、中学3年生の時から、プロとして活躍されています。

 

将棋とはあまりご縁がない方でも

羽生さんの名前を聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

 

 

なぜ羽生さんがそれだけ有名なのか説明していきます。

 

将棋の世界には、1年の中で大きな大会が7つあります。

いくつか例をあげると名人戦棋王戦と呼ばれるものです。

優勝者は大会にちなんで「○○名人」「××棋王」と呼ばれたりします。

 

もし、複数の大会で優勝すれば、

優勝の数に応じて「△△ニ冠」「◇◇三冠」と呼ばれます。

 

プロ棋士として1つの大会で優勝し、

「名人」と呼ばれれば、非常に誇らしいことですよね。

 

しかし、羽生さんはその中で

1996年に前人未到の7冠を達成されました。

つまり、すべての大会において

羽生さんが全部優勝しちゃったということです。

 

また、2017年12月には、

これも史上初の快挙中の快挙である「永世7冠」も達成されました。

これは、各7つの大会で定められている優勝回数を全てクリアしたことで

得られる称号です。

 

これのすごさは野球で例えると

5年連続で三冠王(ホームラン王・打点王首位打者)を取るぐらいのすごさだそうです。

(野球が詳しくない方すいません。)

 

この記録達成によって、

羽生棋士は3日前に国民栄誉賞を受賞されました。

 

半端ないです。

永世七冠の話題と同時に国民栄誉賞受賞ということで

メディアも大いに取り上げ、

羽生さんの名前が一気に日本全国各地に知れ渡りました。

 

 

この前の将棋に関する大きなニュースといえば、

史上最年少(14歳2か月)でプロになった藤井聡太棋士

デビュー戦から29連勝したことです。

この記録は、前のデビューからの連勝記録(10連勝)を塗り替えただけでなく、

普通の連勝記録(28連勝)を塗り替えたことでも世間を大いに賑わせました。

 

わずか14歳の中学生が40歳や50歳の格上棋士を相手に

次々と勝利を積み重ねていってました。

 

連勝中には羽生棋士と藤井棋士が対決する機会もありました。

実はその時も藤井棋士が勝利を収めていました。

非公式での対決だったので連勝記録には含まれていませんが、

それもすこし話題になりました。

 

 

この2人のプロ棋士は将棋の実力もさることながら

中身の部分でもすごいな、と思うことがありました。

 

その感動した部分を僕なりに書いていきたいと思います。

 

 

羽生棋士に関して感動したのは、

常に成長しようとする姿勢です。

 

羽生棋士の将棋の特徴は、

誰もが予想していなかった金の1手を打つ

というものです。

 

どんな経験豊富な棋士相手でも

一瞬「なんで?」と思わせる手で相手を攻めていき、

最後には勝ってしまうという将棋です。

 

羽生さんがなぜそんな手を打てるのか。

 

それは常に試行錯誤を繰り返しているからです。

 

こういう手を打ってみるとどうなるかな?

あえてこれを打ってみると相手はどう出る?

 

これを何度も何度も繰り返しているからこそ

いざとなったときに、だれもが思いつかない金の一手を打ち込むことができるのです。

 

しかし、羽生さんの試行錯誤のすごいところは数だけではありません。

試すタイミングもすごいのです。

 

例えば、大会の決勝戦

負ければ名人位を失うという場面でさえ、

新しい一手を探すのです。

 

羽生さんは、なぜそんなリスクを冒してまでするのか。

それは、そこが最高の試行錯誤の場だからだそうです。

 

相手もあと1歩で優勝というときだから、

本当にいつも以上に強く、集中している。

そこで試してたとえ失敗しても、

それはそれで「最高の経験値」になる。非常に「価値の高い失敗」を得られる。

だから、そういった場面でも試すことをやめないのだそうです。

 

また、年を重ねるごとに記憶力や集中力がどうしても衰えてくるため、

保守的な将棋をしていても、何も成長せず、ただ衰えるだけだから

どんな状況でも試行錯誤をし、常に最良の一手を探す努力を怠らないのだそうです。

 

かっこいいですよね~

7冠を達成し、最強の名を得ても、

なお成長しようとする羽生棋士の姿勢に感動しました。

 

 

藤井棋士を見て感動したのは、彼の謙虚さ、そして誠実さです。

プロ棋士ではありますが、若干14歳の中学男子でもあります。

 

その時期といえば、

思春期に入って、様々心身の変化もあり、多感な時期だと思います。

しかし、注目を浴びるせいか、

藤井棋士は対局の度に取材やインタビュー、

地域のイベントには引っ張りだこ。

 

とても体力的にも精神的にも負担が大きかったと思います。

 

番組を見て驚いたのは、何十もの報道陣が対局が開始されるときでさえも

その部屋でフラッシュを焚いて、シャッター音をならし

写真を撮っていることです。

 

もっとも集中したいときにも、そんな中で将棋を指さないといけないことは

想像するよりも大変なことだと思います。

 

しかし、藤井棋士は毎回の取材や報道陣の受け答えに

真摯な対応をしていました。

 

対局後のインタビューでも、決しておごるような態度を見せず、

負かした対戦相手についても敬意をもった言葉で表現おり、

14歳には見えない姿勢でした。

 

30戦目で初めて負けてしまったときでも、

嫌な顔を1つせず、次に向けてのコメントを残していました。

 

あれが中学生かとほんとうに思いました。

 

 

一流の人はただスキルが高いだけじゃなく、

そういった勝負に対する姿勢や他のものに対する姿勢も

すばらしいんだと感じました。

 

本当にかっこいい。