すべての人が健康に。

健康こそが一番。そのノウハウも様々。色んな健康へのアプローチ方法を取り上げています。

コレステロールにも善も悪もない。

こんばんは

f:id:ktchris:20180311004821p:plain

今日もすこし栄養のことについて、勉強していました。

調べたのはコレステロールについて。

 

コレステロールは健康に大きくかかわるのはみなさんご存知だと思います。

 

特に健康を害するのは悪玉コレステロール(LDL)と言われているもの。

逆に健康にいいというのは、善玉コレステロール(HDL)ですよね。

 

だから悪玉はだめで善玉は良いって思われがちですが、

実はそんなことないんですよ。

 

調べてみると、すごくコレステロールについて誤解していたので、

今日はそれを紹介します。

 

そもそもコレステロールの種類はコレステロール1種類です。

悪玉も善玉もありません。

 

コレステロールの働きは、

体の細胞を形作ったり、性ホルモンや副腎皮質ホルモン(主に摂取したものから動くために必要なエネルギーを作り出すホルモン)の原料になったりしています。

 

人間の身体はおよそ37兆2000億個の細胞でできています。

その1つ1つの細胞を形作っていたり、エネルギーを作るための原料になっていたりと

非常に重要な役割を果たしています。

 

そのため、実は体に必要なコレステロールは体の中でつくられており、

体外から摂取する必要はほとんどないんです。

 

コレステロールは主に肝臓でつくられて、リボタンパク質という物質の一部として、

全身に運ばれます。

リボタンパク質はコレステロールのほかに、リン脂質、アポたんぱく、中性脂肪でできています。

 

コレステロールはリボタンパク質とよばれるものの一部として

全身を駆け巡っており、

このリボタンパク質で密度が高いもの、すなわち満員電車みたいなのがHDL、

いわゆる善玉コレステロールと呼ばれています。

逆に密度が低いもの、深夜の電車みたいなのがLDL、

悪玉コレステロールと呼ばれています。

 

おもしろいのが、HDLの働きは、

満員電車にも関わらず、

体内の余分なコレステロールを回収し、肝臓に戻すことです。

満員電車にさらに乗客を入れ込んで肝臓へ送り届けます。

 

逆にLDLはスカスカですが、体の隅々にコレステロールを配っています。

善玉も悪玉も極端なんです(笑)

 

スカスカな悪玉が出したコレステロールをぎゅうぎゅうの善玉が回収するなら、

出すなよ!って思いました。

しかし、そんなわけにはいかないし、そうなると人間は死んでしまいます。

 

悪玉の役割はコレステロールを体の隅々に送り届けること。

コレステロールは37兆2000億個の細胞を形作っています。

細胞は毎日およそ3000億個が作り直されているそうですが、

コレステロールがいないとそれもできません。

なので、悪玉は非常に重要な役割を果たしています。

 

世間一般では悪玉コレステロールはよくない!善玉がいい!

というのが常識ですが、そんなことないです。

 

もちろん多すぎるのはいけません。

多すぎるとみなさんもご存知の通り、

コレステロールが増えすぎて、

血の流れを悪くし、動脈硬化を促して

心筋梗塞脳卒中を引き起こす原因になるからです。

 

と同時に少なすぎるのもダメです。

何回も述べている通り、

コレステロールは体にとって不可欠なものだからです。

 

ほどほどが一番です。

そして、コレステロールは体でほとんどが作られているため、

食べ物で摂取する必要はほとんどありません。

ましてやこの現代社会において、

コレステロールを避けた食生活など不可能に等しいです。

 

コレステロールが不足する可能性よりも

何十倍も過剰摂取する可能性のほうが多いです。

 

だからこそ、脂っこいものを控えたほうがいいといわれているのです。

控えるものはそれだけではありません。

 

先述の通り、コレステロールは肝臓で作られています。

その合成作用を促進させる食べ物を食べては、コレステロール値があがる原因にもなります。その代表格は糖分です。

砂糖たっぷりのスイーツやお菓子はそういった意味で体によくないです。

 

もちろん完全に摂取するなというのはしんどすぎます。

なので、摂取をできる範囲で控えるのがいいと思います。

 

 

 

まとめ。

 

自分でコレステロールについて調べてみて、驚いたことがたくさんあったと同時に

すごくだまされていた感をつよく感じました。

 

世間的に悪玉コレステロールって言われているから

ダメなものと理解していました。

 

しかし、ふたを開けてみると、

確かに過剰に存在することはいけませんが、

基本的に悪玉コレステロール

体に不可欠な働きをしていて、

別になにも悪いことなんてしていないし、

逆に感謝しなければいけない存在です。

 

全然悪でもなんでもありません。

「仕立て上げられた悪」だと思いました。

 

 

また、こういった悪は、

悪玉コレステロールに限ったことではないのかもしれないとも思いました。

 

悪いか悪くないなんかは、状況によるもので

絶対的な悪なんてなく、

 

世間で悪いといわれているものが

社会にとっては大事な働きをしているのかもしれません。

 

しかし、それらは1つの側面だけから見えた姿を

大々的に伝えられていることも多く、

今回のコレステロールのような誤解を招いているおそれがあります。

 

最近は様々なものがブラックボックス化(どういう仕組みでどういう結果が出るのかが見えなくなること)されて、何がどういうことでそう言われているのかがあまり語られません。これは○○だからいい、悪いという単純な論理と結果だけが語られることが多く思います。

 

それによって、正しくない情報も正しく聞こえてしまっている気がします。

 

 

今回のコレステロールのことで

ちゃんと中身まで調べなくてはいけないということの重要性を感じることができました。

 

 

では